松井選手は徐々に後ろを引き離していく。
菊地選手は前回の鈴鹿でどれだけタイヤの使い方を覚えたのだろうか、追いかけていないのか、追いかけられないのか....谷口選手は前よりは後ろが気になるか?
その後ろの争いは後藤選手のテールに水越選手。後藤選手はややペースが上げられないのか、太田選手を追うというよりも後ろが気になる感じ。
インをさす水越選手、後藤選手はアンダーか。嶋村選手にも先にいかれる。このあたりで自分のリズムが維持できてない感じか。
嶋村選手はそのままの勢いで水越選手に襲い掛かる。その後方では和田選手が後藤選手をパス。
かわされた水越選手だが、そのままのわけがない。1コーナーで勝負に出るが....おっと、これは止まりきれず....その後ろの和田選手、見逃すはずなく横に並びかける。
このあたりの接近戦を安心してみていられるのが彼らの良いところ。たぶん少しあたっているのだとは思うが、押し出すようなアクションはなく、クリーンに激しいレースが進む。もっともここが激しすぎて嶋村選手は逃げいてく。
水越選手がやや忙しいか。和田選手にかわされた後、後藤選手にも抜かれている。後藤選手はストレートが伸びているのだろう、和田選手に突っかかる感じ。
菊地選手が松井選手に接近。谷口選手と菊地選手の間隔はほとんど変わっていないように思えるので、どちらかというと松井選手のペースが落ちたのか?
レースは中盤。まだまだ長い。どうしてもほしい優勝と、プロの意地と、WTCCの前に勢いをつけたい気持ちがバトルへ展開するか。
前3台が等間隔、それぞれ1秒程度の差となってきた。残り5周あまり。5周あれば、スリップの効く富士なら十分にドラマが起こりえる。