なんか妙に遅くなってしまったが....書こう。
今回のインターでは、パドックにはお邪魔していない。諸事情により、予選日を観ていないし、鈴鹿のパドックって高いし。(^^;
さて、私は掲示板に以下のような予想をしていた。
今見ると面白くも何とも無い予想だ。(自爆)
残念ながら予選は見ていないが....
予選結果を聞くと、なんともわからないグリッドになっていた。
しかも、予選中の黄旗中タイムアップがあったらしく、そのグリッドすら暫定であるという....
結局、そのあおりを食ったドライバーは10名程度か?
常連組では、八木選手、磯田選手、松浦選手がベストタイム、セカンドベストタイムともに抹消され、なんと最後尾からのスタート。鈴鹿では好パフォーマンスを披露すると期待していた森口選手も同じく最後尾からのスタートだ。
確定した上位グリッドは、
幸内選手、今瀬選手、西垣内選手、岡崎選手、黒木選手、和田選手、高橋選手....
過去の予選成績を今更知ることができないのが、シビックの辛さではあるが、おそらく幸内選手はインターでのPPは初めてではないだろうか。
放送によると幸内選手は出場できなかったチャレンジカップのときに、ライバルたちの走りをコースサイドから観察し、良いところを盗み出していたらしい。
確かにそういうきっかけはあったのだろう。しかし、それをすぐさま実践し、そしてそれを結果に速さにつなげてしまった。素晴らしい。
そしてチャレンジカップのトップランの記憶も新しい今瀬選手。好調を維持したままに鈴鹿最終戦に乗り込んできたという感じだ。
西垣内選手はタイム抹消の対象になったらしいが、おそらく抹消されたのはセカンドベストのタイムだろう。これまたチャレンジカップでの爆走が記憶に新しく、今度こそは価値を狙ってくることは明らか。
岡崎選手も同じくチャレンジカップで3位表彰台、黒木選手は言うまでもなくチャレンジカップ勝者である。
ここまでをみると、まさしく2週間前に行われたチャレンジカップで好調だった面々が並ぶ。ある意味予想通りではある。
しかし、その上は幸内選手。幸内選手はチャレンジカップに出場できなかったその悔しさを思いっきりぶつけてくるだろう。これは面白いレースになりそうだ。
最後尾からスタートする、八木選手、磯田選手、松浦選手、森口選手の動きも見逃せない。
スタートが切られた。今瀬選手が良いスタートを切ったらしい。2コーナーを先頭で抜けていくのはオレンジ色のマシン、その後ろに黒い幸内選手だ。
今瀬選手、チャレンジカップよろしく序盤飛ばす。
後方では八木選手が逆バンクで少しはみ出したらしい。シケインからも砂煙が見えるが、八木選手は無事に通過。
磯田選手あたりは、ダンロップで既に 7,8台オーバーテイクして通過していく。
オープニングラップ130R、アクシデントが発生。
アウト側に飛び出したマシンと、それに巻き込まれたか、もう1台がストップ。130Rはもちろん黄旗になった。
荒れそうな予感....
まだ、黄旗の130R、幸内選手がちょっとミスったか?西垣内選手との間隔がなくなっていた。と、次の瞬間、見たくないシーンが飛び込んでくる。
張り付きすぎた西垣内選手が幸内選手を突いてしまったらしい。130R立ち上がりで不安定なところに追突ではどうしようもない。幸内選手はイン側に巻き込むようにコースオフして、タイヤバリアに激しくクラッシュ。
が~ん。
本人は無事のようだが、マシンはフロントから突っ込んでいる。こりゃ今年2回目のジェンソンバトンか。
レース中盤、やはりペースが上がりきらない今瀬選手。
予選もいいし、序盤もいいのだが、中盤以降どうしてもペースが上がらない。そのため、いつも苦しいレース展開になる。
ついに西垣内選手が仕掛けた。2コーナーでインに入ると、そのままS字を並走。
S字を並走するなんて、シビックじゃなければありえないようなバトルだ。
しかし、インターはそれ以上のことをやってしまうメンバーがいる。
岡崎選手は、その並走している西垣内選手の更にインにノーズを突っ込んでいくのだった。
逆バンクからダンロップに向けて、トップの3台が並走していく。
そして、それを後方から冷静に見つめる黒木選手が居た。
シケインからダンロップの立ち上がりが一瞬見えるのだが、ごしゃっと3台が通過したその後、1車長くらい開けて黒木選手が通過する。
私はこのとき「このレース、勝つのは黒木選手か」と思った。
黒木選手のこの冷静さ....ペース的には更にそのイン(あるのか?)にノーズを突っ込んでいくこともできたはずだ。だが、やらない。それが黒木選手が黒木選手であるという存在そのものか。
レースは西垣内選手、岡崎選手、黒木選手となる。
メインストレートエンド、黒木選手はなんなく岡崎選手をパス。
そして、黒木選手の不気味な猛追が始まる。
ファイナルラップに入る。差はまだある。西垣内選手が久々に優勝かと思うが、西垣内選手は菅生で前科がある。
緊迫したままに西コースへ。この時はまだ2秒くらいの差があったか。
しかし、ヘアピンで西垣内選手がミス。ヘアピンを大回りしてしまう。
黒木選手、ここでインはさせなかった。しかし、差は完全に無くなった。ヘアピンのミスで立ち上がりが苦しくなり、まっちゃんからスプーン入り口で抜かれるというのはシビックならばありがちなパターン。が、ここでは西垣内選手はなんとかトップを守り、ストレートをかけぬける。
勝負所は130R~シケインの飛び込みか。しかし130Rに見えた2台は思った以上に差があった。
西垣内選手はシケインの飛び込みを得意としている。そこでずばずばと前を抜いていけるのだが、それはすなわち、抜かれないということでもある。
黒木選手は当然それをわかっているのだろう、無理はしない。
が、シケインの立ち上がりで勝負に来た。
シケイン立ち上がりの時点で2台の差は既になくなった。
鈴鹿の最終コーナー、わずか数秒。その間にもバトルがある。
黒木選手は「電車のように」西垣内選手のテールに張り付き、最終コーナーをクリアそして横に並んで行くのである。
が、わずかに及ばず 2位。西垣内選手が 0.135秒逃げ切り1999年開幕戦以来の優勝を果たしたのであった。
3位に今期3度目の表彰台の岡崎選手、しっかりとランキング3位をキープ。
4位に少し離れて今瀬選手。
後方のオーバーテイク大会はさすがに 14位森口選手、15位磯田選手、16位八木選手までか。彼らは彼らの間でバトルしながらここまで上がってきているのだから、それはやはりすごいことだろう。
熱い、熱いインターが終了した。
振り返ってみると
というところか。
八木選手は1勝をしたものの、シーズン後半不運もありなかなか表彰台にもあがれなかった。今瀬選手は序盤は常に光っているのだが後半厳しい。岡崎選手はFLも記録しているし、表彰台 3回もあるのだが....なぜか勝てない。
ビッグ3を打ち破る誰かの登場を期待しつつ、最高のレースをいつも見せてくれるインターシビックレーサーたちに感謝!