かもさんのシビック村放浪記

2001/06/03 東日本 Rd2 富士

比較的マトモなレースレポート

プログラムを入手し、真っ先にシビックのエントリーを見る。
目に付くのは、嶋村選手、入口選手が出ていることか。基本的にはインターメインのはずのこの両者、トップ争いに絡んでくることは間違いないと思っていた。
特に上り調子でインター表彰台にも乗っている嶋村選手は目が離せない。
和田選手の名前が無い。あれ? 東日本メインだと思っていたのだが....

予選は都合により見られなかった....(--;
予選結果を入手し、眺めてみると入口選手がポール、しかも0.5秒引き離してのダントツである。
思い起こせば2000年インター富士でビッグ3を相手に回し、トップ争いを演じたことを思い出す。今年のインターは運に見放されている入口選手だが、それだけのポテンシャルはもちろんあるのだろう。
ぶっちぎられるとレースが面白くなくなるので勘弁して欲しいが(相変わらずただの観客の私(^^;)、かなり期待できそうだ。
そして関選手。2000年東日本チャンピョンの大ベテラン関選手。当然のグリッドか。
思いのほか上に居なかった嶋村選手....しかし、スリップの運不運で決まる部分もある富士の予選、決勝ではわからない。

このレースの前に行われたVitzワンメイク関東シリーズは、熾烈なトップ争いが演じられ、非常に面白かった。そのレース以上の面白さをシビックには期待する。

決勝観戦ポイントは迷った挙句にAコーナーにした。
入口選手を初めとしたフォーメーションがずらずらと続き、いよいよレースが始まる。Vitzとは違い、Aコーナーでも聞こえるメインストレートのエキゾーストを聞きながら、PitFMを聞く。スタートが切られた。

入口選手の出足が悪かったようだが、ほぼそのままに1コーナーに飛び込んでくる各車。が、行き場所が無くなった関選手に嶋村選手が追突、その後ろの小島選手が縁石に引っかかり(?)横転!
入口選手は既にAコーナーに来ているが、赤旗が提示される。
ドライバーは無事のようだ....マシンを見つめながら、呆然としているらしい。そりゃそうだ、車が潰れても次のレースが保証されているシビックレーサーはほんの一握りのはず....車は後で映像を見てみると、ルーフがひしゃげ、まともな形をしていなかった。これは修復不能か....(--;;

関選手のマシンも思った以上にダメージが大きい。自力でピットまで戻るが、そのままシビック村に消えていった....残念、間違いなくトップ争いに絡むであろう、そして優勝の文字がほしかったであろう関選手がここで消えた。

嶋村選手のマシンも自力でグリッドに戻るが、リアタイヤが干渉していてタイヤを削りながら戻っていったのが見えた。フロントも結構なダメージのようで、挟み撃ちになってしまったリアオーバーハングはちょっと短くなっていたかもしれない。

長い長いインターバルの後、レース再開がアナウンスされた。
12周で行われるはずだった決勝は 9周に短縮されることになった。
2度目のフォーメーションで流れてくるマシンを見ると、嶋村選手の67番がフロント、リアともにバンパーをテープで押さえての走行になっている。私の目には外観はともかく、足回りにもダメージありそうだったのだが....無事に出走してきた。
その他の車両は大きな傷は無い。というか、でかい傷を負ってしまった小島選手と関選手は居ないのだ。

レースは2回目のスタートを迎える。
1回目、良いとはいえなかった入口選手のスタートはどうか? 1回目良かったはずの長井選手、なかむら選手のスタートは?
そしてなにより、1コーナーを無事に通過して欲しい。

スタートが切られた。またしても入口選手の出足は悪かったようだ。長井選手がトップで1コーナーに飛び込んだらしい。確かに真っ先に見えたのはオレンジのクルマだ。そして入口選手、なかむら選手、ん? 銀色のマシンが???
いかん! 烈州選手はノーマークだった。予選順位すら頭に入ってない。(失礼(^^;)
しかし、後になってみてみると、1回目のスタートでも烈州選手は2番目にAコーナーに突入していて、(入口選手の後ろに混乱があったにせよ)スタートがびしっと決まっていたことを感じさせていたのだった。
#私は1コーナーのアクシデントに気をとられて気がついてませんでした。(^^;

長井選手が先頭でAコーナーを駆け抜けるが、その後ろ3台はまったく差が無い。抜ける富士。スリップについていければ、ファイナルラップまでの大混戦が期待される。

1周を終える。
長井選手はイマイチストレートスピードが乗らないのか、ばさばさと3台に抜かれ、4位にまで下がった。むー....これが富士のストレートの怖さか。しかし、逆にいえば上手く行けば抜けるのだ。
2周目は予想通り入口選手が逃げる感じになっている。それについていくなかむら選手、烈州選手、長井選手。

烈州選手は確実に最終コーナーで入口選手のテールにくっつき、スリップを逃さない。しかし、入口選手も富士を知っている。インをきっちり押さえて1コーナーのインを明渡さずに、トップをキープしている。
1コーナーは、インを押さえられるときつい。2コーナーの出口は幅がちょっと狭いのでラインをクロスさせるのも難しいのだろうか。

が、しかしシビックのレースはんなことは関係ない。ストレートエンドまでに抜けなければ、コーナーまで使って抜けばいいだけ。と、ドライバーが思っているかどうかは知らないが、そんな感じのバトルが展開される。

トップは入口選手と烈州選手、その後ろ少し間隔空いてなかむら選手、長井選手、その後ろに嶋村選手という展開。

烈州選手は、1コーナーで入口選手のアウトに並びかけると、そのまま1コーナーを並走してしまうのだ。入口選手も並ばれていることを認識し、はじき出すようなことは無い。こういうクリーンでキワキワなバトルがシビックワンメイク。
烈州選手はアウトで頑張る。ギリギリのコーナーリングか....しかし、アウトで頑張りきれれば、Aコーナー1つ目のイン側になり、立場が逆転する。並んだまま2コーナーをクリアしていく2台....
烈州選手は頑張りきった。Aコーナー1つ目のインをとり、入口選手をかわした。Aコーナーの飛び込みは少し不安定な感じがしたが、入口選手の前のまま100Rに消える。

そしてこのときその後ろでは4位なかむら選手と5位まで上がってきた嶋村選手のバトルもあった。PitFMでは把握できてなかった(それだけトップ争いが面白かった)が、嶋村選手はこの周回の1コーナー、トップのバトルと同じように1コーナー並走でなかむら選手の前に出ている。
しかし、やはりマシンバランスがベストではないのか、Aコーナーでミスし(?)、再度なかむら選手に抜かれてしまった。

入口選手と烈州選手がメインストレートに戻っていく。PitFMでは入口選手のストレートの伸びが良いことを指摘している。あっさりと前に出てしまったようだ。
後日映像を見ると、確かに入口選手と烈州選手のストレートスピードはまったく勝負になっていない。しかし、それでもスリップ使えば前に出ることが可能なのは、烈州選手自身が前の周回で証明している。レースはまだ解からないが....

熱いバトルがファイナルラップを迎える。
なんだかんだ言っているうちに、後ろのなかむら選手もトップに追いついてきた。

しかし、烈州選手はBコーナー立ち上がりでわずかに縁石に引っ掛け、最後の勝負チャンスをなくしてしまう。なかむら選手に出し抜かれるかと思われたが、そのままフィニッシュ。

いや、いいレースだった。
表彰台で「すげー悔しい」と言っていた烈州選手が印象的だった。
入口選手も2001年のインターはついてないが、これをきっかけに良い流れを掴んで、インター富士での大活躍を期待したい。


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