かもさんのシビック村放浪記

2001/08/26 東北 Rd3

鈴鹿1000kmだが、仙台ハイランド

決して鈴鹿1000kmがつまらないレースだとは思っていない。個人的に肩入れしている立川選手も出場しているし優勝候補でもあったのでそちらを見に行くという選択肢も当然あった。が、

の理由から、仙台ハイランドに行くことにする。同行する相方の都合で予選日を見ることができなくなったが、それでも決勝だけは見たい。鈴鹿では2分フラットのタイムを出してセルモスープラがPPだが、気にしないことにする。(実は結構気になる(^^;)

メインは当然シビックなので、土曜日にF3でチャンピョンが決まってしまってもまったく気にならない。そんなことよりも東北シビックを見る最後のチャンスの方が重要。

っていうか、西日本を見に美祢に行くためには1000km先の美祢に行かねばならないし、鈴鹿1000km見るためには倍の入場料を払わねばならないのだから、仙台に行くのはまともな判断だといわざる得まい。(超強引+意味不明な理論(^^;)

で、シビック村をうろうろしたり、アンケート取りにお伺いしていると何人かの方に
「シビック見にここまで来たんですか?」
「どちらにお住まいなんですか?」
と言われた。

えーい、確かに一般的には「所詮シビック」を見に行くのは普通じゃないかもしれないし、見に行くのは地元の人が多いのだろうが、私にとっては上記のような理由でそれだけの価値があったのっ!(^-^;

実際、午後のアルテッサを見終わったら既に終了モード突入したため(^^;)、F3はスタートと数周を確認した後、サーキットを後にした。(ぉぃぉぃ)
#っていうか、実家に用事があったので早めに移動したかったのですが。

比較的まともなレースレポート

朝から霧が掛かっている。名物らしいが....私は富士でのレースを霧で中止にされたことがあり、どうも苦手だ。しかし、なんかまったく見えないような状況の中、VITZのレースは予定通り行われた。ということはシビックもやるのか....
シビックが始まる頃にはすこーし霧が晴れてきた。それでも山の上はまだ見えず、この状況だとストレートの先は見えないのではないか....まあ、レースをするギリギリ? という感じの状況。

そんな中、スタートが切られた。ポールの水越選手は無難にスタート。

1コーナーで戸山選手がストップする。ぐはっ、個人的に結構肩入れしているので残念....後で車載映像を見せてもらうと混戦の中いきなり景色が回った。(^^;
コーナリング途中に後ろから突かれたのだろう、オープニングの1コーナーでは結構ありがちなアクシデントなので、どうこう言うつもりはないがとにかく残念であった。

ぱっとコースレイアウトを見る限り、そんなに簡単にオーバーテイクできるとは思えなかった。それに水越選手、速い。逃げる水越選手、徐々に後ろとの間隔は空く。

その後ろは佐々木選手と武者選手のバトル。レース終盤果敢に攻める武者選手だが、どうも活路が見出せない。佐々木選手は1コーナーをしっかり抑えてツケイル隙を与えない。
しかし、この佐々木選手のレース運びと冷静さ....とてもレース経験が浅いとは思えない。レース後にレース経験がないことを本人に確認し、しばし唖然としたが(^^;)、レースだけを見ているとそれはまったく感じさせない。

その後方は少しずつ間隔があいての単独走行....
その後方、白い成澤選手はペースが上がらないのか、どうも苦しそうである。後ろが渋滞しているのかかなり接近戦で数台が通過していく。渋谷選手、谷口選手、林選手あたりが入れ替わり立ち代り成澤選手に迫る。
しかし、百戦錬磨の成澤選手、極悪とも言えるブロックで結局順位を守ってしまう。むしろ焦っているのか後ろのドライバーにはミスが出ているようで、後ろの順位が入れ替わる....うーむ、成澤選手侮りがたし。(^^;

佐々木選手と武者選手のバトルは最後まで続く。武者選手のペースはおそらく佐々木選手よりも速い。が、やはり抜けないのか1コーナーで揺さぶりをかけ、並びかけるところまでは行くのだが、オーバーテイクはできない。
終盤更に間隔は迫りついには1コーナーで接触! 両者とも致命傷にはならないが、武者選手のマシンはタイヤが干渉して荷重が掛かるとタイヤが削れる。万事休すか、そのままの順位でフィニッシュ。

こういうよいバトルが例え地方シリーズでも見られるのがシビックのよいところだ。満足。(^-^)

さて、F1前の東北シリーズが終わった。手元で集計してみると

  1. 水越
  2. 武者
  3. 菅原
  4. 佐々木
  5. 戸山
  6. 飯田
  7. 矢野
  8. 嶋村

が上位8台。しかし、嶋村選手はこの時点で1桁(インター組)当選確実なので、おそらく成澤選手に権利が回るのではないだろうか。

アンケートを取りに行く

武者選手

武者選手を探し「すみません、CIVIC RACE WORLDというシビックレースの応援ページを作っているモノですが....」と言うと「あ、あー! おーい! 来たよー!」とスタッフの方に声をかける武者選手。を! 既にご存知。(^^;;<なぜか焦る私
スタッフの方にどこで知ったのか聞くと検索エンジンで引っかかってきたとのこと。テントにあったPCの壁紙には、私が筑波で撮った渡辺選手(武者選手と同じくファニースタッフ)の画像が張られており、なんだか不思議な気持ちになる。
ちょうどブリーフィングの時間にバッティングしてしまい、慌しくなって武者選手ともあまり話ができず、同じファニースタッフの菅原選手にもアンケートをお願いしたのだが、まったくお話することができずに、大変失礼しました。_o_

谷口選手

全国規模で見ても紅一点の谷口選手。掲示板にも何度か書き込みをしてもらっているので、お伺いする。「すみません、CIVIC RACE WORLDというシビックレースの応援ページを作っているモノですが....」というとちょっと驚かれたよう。(^^;
レースでは成澤選手と延々バトル....また何か得るものはあったでしょうか?

水越選手

レース後に水越選手のところにお邪魔するとこちらもやはりこのページのことを伝え聞いているようだった。(本人はネットしてないようですが)
意外だったのが1年ぶりの優勝だったこと。テントで談笑する水越選手は私の目には「ほっとした」という感じ。
「今年はシビック最後だからチャンピョン取りたい....って、2000年の区切りもチャンピョン取りたかったんだけど」と話す。確かに2年連続チャンピョンを高橋選手に持っていかれているのだが、それでもしっかりランキング上位をキープしているのはさすがである。今年はかなりチャンピョンに近い位置になった。シビック有終の美。がんばってください。

水越選手のところでしばらく話をさせてもらっていると「あっちのテントに居る佐々木君はレース経験ないのにすごいよ....彼のところにも行ったら?」と佐々木選手を紹介してもらうことになった。ASのレポートで「東北シリーズはアットホーム」と言われるが、こんなところが東北シリーズなんだろうな....と思う。

佐々木選手

で、佐々木選手のところにお邪魔する。第一印象「わ、若い!」
聞くとほんとにレース経験は2戦のみ(東北Rd3、4)。しかし連続2位表彰台。言葉もない。思わず何度も聞き返す。(ばく)
レースでも武者選手をしっかり抑えて走った。そんなレースができるドライバーがレース経験ほとんどなしだとはとても思えなかったのだ。
確かに結構走りこんでいて、ナンバー付の車両でむちゃくちゃなタイムを出すらしいが、私はレースは別物だと思っている。スタートの緊張、そして直後の位置取り、そして駆け引き、レースをまとめる能力....レースには走行会でタイムを出すのとは違う要素が多く含まれるからだ。
「F1にも出たいんですよね」と言っていた彼の鈴鹿での走りには注目。がんばってください。(^^)

2002年インテグラ化への....

ついにホンダからもプレスリリースが出され、2001年シビックワンメイク終焉と2002年からのインテグラワンメイクの開始が正式に発表された。
EK9でのレースはサーキットに移管され継続。インテグラワンメイクはインター、東日本、西日本の3シリーズで構成される。
今回のブリーフィングでもそのことについて、説明があったようだ。

何人かのドライバーには率直に「来年どうするんですか?」と聞いてみた。
まとめてみると、やはり今のところは「様子見」が多いようだ。確かにまだ不透明な部分が多すぎる。

あたりがキーワードになりそうだ。

東北シリーズのような地方戦に出ている多くのエントラントはそんなに金銭的に余裕があるわけではない。コスト面でかなり大変のようだ。
実際EG→EKの時などは結構なパーツがそのまま流用できたらしく、それができない(と思われる)まったくの別車両はコストが掛かりすぎるらしい。
また、プライベーターレベルでは、テストをやるコストもほとんど作れないわけで、何がいいのか、どうすればいいのかというノウハウがまったくない状態での手探り参戦はあまりにもしんどいようだ。
やはり開発と部品取りなどに複数の車両が必要になり、それが新車でなければ入手できない現状では手が出ないというのが実情のようである。
#パーツの流用という視点は私にはなかった....

また今の段階ではエントラントが集まるのか? という不安もあるようで、周りを見ながら誰かが一歩踏み出すのをみているという感じなのかもしれない。

現マシンを売却して次のマシンの資金にするということは結構行われている。全国に150台くらいのEK9シビックマシンがあるはずだが、それらが一気に市場に流れればそれは価格の暴落を呼び込むのではないかという問題も考えられるのではないだろうか。
それはエントラントが減るということに直結しかねない。

ホンダさんには是非ともエントラントが減らないような努力、すなわち

などを検討していただきたいものである。

まだまだ来年の動向はわからないが、何か動きがあるようであれば私の知る限りでこのページで今後もレポートしていくつもりである。
また、シビック村で関係者の方にお話を聞くこともあるかと思いますので、さしさわりのない範囲でお話を聞かせていただけると幸いです。_o_


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