かもさんのシビック村放浪記

2001/09/02 インター Rd5

予選日雑感

インターもいよいよ終盤....来年の動向がわからない部分も多いがとにかくよいレースを期待する。富士はスリップ合戦によるオーバーテイクが見ものだ。(といってもいつもレースはAコーナーで見ているのだが(^^;)

しかし事前に「西垣内選手欠場」の情報を得ていた。今年の頭に署名活動+嘆願書送付しただけにかなり複雑な心境....確かに今シーズンはよいところがまったくといっていいほどなく、そんな西垣内選手を見るのはつらいものがあったのだが....

朝、幸内選手と話をすると「絶好調」らしい。金曜日トップタイムのようだ。これは楽しみ。
車検に並ぶシビック....その横で談笑するドライバーたちを眺めながら、マシンの様子を伺う。ドアを潰した海老澤選手のマシンは仙台で聞いたとおり無事に直っている。右ドアのナンバーはこれからもらうところのようだ。(あれって普通の人は買えないのか?<欲しいのか?(^^;)
入口選手のマシンを押す斎藤さんと話をさせてもらう。思った以上にインター上位のドライバーが速く、結構苦戦しているようだ....なんでもトップグループは 240km/h近いスピードが出ているらしい。スリップがキモの予選....うまくいけば絶対に上位に来ると思うのだが....

予選をBコーナー内側で見る。
黒木選手が消えた....ん? 状況がつかめないのだが、延々出てこない。おかしい。
絶好調幸内選手、見るからに速い。ちょっとした集団の前でラップしているが、その集団を引き離して戻ってきた。もしかしてスリップ使わないでも速いのか???
他に目に付くのは....うーん、Bコーナーって分かりにくい。(--;
今瀬選手が2位にあがったというアナウンスが聞こえた。しまった、そのラップの今瀬選手を見ていない。(--;
黒木選手は最初に出たきり姿を見ることはなかった。(Aコーナー立ち上がりでトラブルでストップしたらしい)

その後シビック村をうろうろして情報収集。(^^;
幸内選手はやはりスリップを使わずにコースレコードのポールポジション。0.4秒引き離す。かなりの自信があるようだ。そりゃそうだ。スリップ使わずにそのタイムであれば、仮にスタートで前に出られても、簡単にオーバーテイクできるだろう。
黒木選手は最後尾スタートが決定。電気系のトラブルで原因がつかめなかったらしい。とりあえずあやしいところは全部換えて決勝に望むようだが、やや不安は残る。私を初めとした何人かのシビックファンは「黒木選手がどこまで上がるか」ということで興味津々。(笑)
今瀬選手のタイムがスリップをどれだけ使ったかが気になるが、本人捕まえられず。 八木選手はけっこう単独走行が多かった印象。逆に決勝でのペースは悪くないのではないかと予想していた。
和田選手は東日本系のサーキットでは確実に速い。が、いつもレース終盤にずるずる下がってしまうことが多いので、決勝でのペースの維持が課題か....逆にいうとそれさえクリアできれば上位フィニッシュできる。
大橋選手は完全復活か。渡辺選手以降の集団はまさしく集団。コンマ数秒の中にごじゃごじゃっと居る。これは大混戦になりそうな予感....

スリップ合戦を制するのは誰か、幸内選手のインター初優勝は拝めるのか、黒木選手の大オーバーテイク大会はどこまで行くのか、八木選手の動向は? 中段の大混戦を制するのは? そして....最終的にF1の権利を獲得するのは誰か、興味は尽きない。

比較的まともなレースレポート

グリッドを端から端まで歩く(走る?(^^;)
印象的だったのは一番後ろの黒木選手。過去の予選結果を知ることは今更できないシビックだが、黒木選手って最後尾スタートは初めてなんじゃないだろうか???
開き直ってるのか、自信があるのかスタッフと笑顔で話すその表情を見ていると「この人、勝つつもりなんじゃないか?」とさえ思えてくる。それがしゃれにならないのがミスターシビック黒木選手か....

Aコーナーまで行こうかと思ったが、ヘアピンに挫折。(^^;
スタートがきられた。幸内選手はお約束(?)でスタートは失敗。今瀬選手に先に行かれる。ヘアピンに真っ先に戻ってきたのは今瀬選手、幸内選手、八木選手。

ちなみに黒木選手はヘアピンで既に10台抜いて戻ってきた。
スリップなしのポールシッターは、焦ることもなく2周目の1コーナーで楽々トップに返り咲く。後は逃げるだけ。つまらないレースといえばそうなのだが、ドライバーにしてみればこれだけ圧倒的に勝てるのは楽しいだろう。
今瀬選手はその後ペースが上がらない。というか前が速過ぎか。八木選手、和田選手にかわされて徐々にポジションダウン....うーん、こういう今瀬選手ももう見たくないのだがなぁ....

和田選手は八木選手についていけないという感じがしないこともないが、後ろは徐々に引き離していく。このまま行ければ表彰台が見える。
爆裂黒木選手は毎周数台のマシンをかわして上位に進出。さすがに1桁あたりになってくるとそれなりに速いマシンがそろってくるので抜きづらくなってきたようだが、圧倒的なスピードを見せ、ミスターシビック黒木ここにあり。といわんばかりの黒木選手、無理をするまでもなくその集団を抜いていく....「なんなんだ、この人(^^;」私はただ、唖然とした。
しかし、確かにマシンのスピードも違うのだろうが、もう少し抵抗してもらいたかったかなぁ....>誰とわなく(^^;;

シングル争いは超熾烈。6,7台がひとつの塊になってそれぞれが激しいバトルを展開する。
嶋村選手が100Rでスピンアウト。タイヤバリアにあちこちぶつけながら100R外側にストップ。なんとそこに松本選手がスピンして突っ込んでくる。
「げげげっ!」
思わず私は叫んだが、運良く嶋村選手のマシンとタイヤバリアの間をスピンしながらすり抜け、最悪の事態は免れた....しかし、松本選手のマシンはダメージがでかい。
嶋村選手は前後のバンパーをぶっ潰しながらもコースに復帰、その後レースに戻って1ポイントをとりに来る。
松本選手は状況がつかめない....どうなったのかと思うと、なんとマーシャルカーと救急車がコースインしてきた。無事だといいのだが....

救急車がレースに影響を及ぼすことはなかった。レースは続けられる。
4位争いの大集団から入口選手が消えた。かなり順位を落として戻ってくる。うーん、あの大混戦でははじき出されたということが十分に考えられる。(どうやら海老澤選手と並んでしまったらしい)
なかたに選手の動きがよいように見える。今年イマイチ本調子ではないなかたに選手だが、このレースは楽しかっただろう。そしていつもバトルの真中に居る今瀬選手。(^^;

その混戦の中、大橋選手のリアアンダースポイラーが尻尾のようにぶらぶらと外れた。そしてオレンジボールが提示されたようだ。ああ、F1権利が遠のくアクシデント....しかし、大橋選手のリアアンダースポはヘアピンで完全にちぎれ飛んだ。これでまたF1権利が手元に地がづいたように見えたが....最終的には大橋選手はオレンジボール無視で失格の裁定を受けている。
以下は私の単なる感想だが、オレンジボールの定義は「車両に不備があるからピットに入って直せ」であったと思う。その不備はなくなったのだ。そのタイミングはオレンジボール提示後のヘアピンであったと思う。大橋選手が外れたことを認識していたから走行を続けていたのかどうかはわからないが、ちょっと疑問の残る裁定であったと私は思っている。
じゅあ、2000年チャレンジカップの黒木選手はなんだったのだ? と。


その集団を抜けた黒木選手、次のターゲットは和田選手。しかしその差は残り周回数からすると開いていた。が、黒木選手なので安全だとはいえない。切れた黒木選手は常識を超えたスピードを見せる。
が、さすがにそこまで。和田選手のテールに噛み付くことはなく、4位でフィニッシュ。ってどう考えても15周のレースで26位から4位の22台抜きって異常なんだけど。(^-^;

幸内選手は後半ペースをコントロールしているようにも見えた。うれしいうれしいインター初優勝。金曜日トップタイム、予選レコードでPP、決勝でFLのポールtoウィンの完全勝利。(厳密には1周ラップリーダーではないが)
おめでとうございます。ヽ(^o^)丿

八木選手はじわじわと幸内選手に離されながらの2位、その後ろでインター初表彰台の和田選手。インターフロントローは今年もあったが、表彰台は初めてだ。
黒木選手をはさんでその後方はなかたに選手、海老澤選手、今瀬選手、水越選手。
海老澤選手曰く今瀬選手はストレートがめちゃくちゃ伸びていて最後のストレートでもバックミラー見つづけながら、なんとか順位キープ。
「インターの一桁順位は久々だよー」という水越選手は「あっちこっちでマシンが降ってきて大変だった」と言いながらも、無傷(?)の8位。
海老澤選手も水越選手も笑顔で話をしてくれた。よいバトルがあるからこそだろう。

その後方で松浦選手、渡辺選手、岡崎選手....う、うーん、なんでこのドライバーたちがこの位置なのだろうか....

表彰式では初優勝には見えない振る舞いの幸内選手、そして表彰台を一度も降りていない八木選手、和田選手はインタビューで感極まり声を詰まらせた....

これでF1前のインターが終了。
八木、黒木、幸内、渡辺、嶋村、和田、今瀬、松本 までが上位8台でF1の1桁ナンバーを獲得することになったと思われる。

今回の表彰台には、30前後の「若手」シビックレーサーがそろった。黒木選手、渡辺選手、西垣内選手....いわゆる「ビッグ3」の居ない表彰式はここ5年で2回目(多分(^^;)。同日の鈴鹿のリザルトを見ても若手が中心だ。
西垣内選手の参戦停止という残念なニュースも含め、世代交代が進んだのかもしれない。世代交代とともに、シビックレースは幕を閉じると思うといろいろ思うこともある。

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和田選手

うれしい初の表彰台を獲得した直後の和田選手のところにお邪魔する。
「今年はメンタル面で強くなってきた」という和田選手、今回のレースは更に自信につながったのではないでしょうか?
今回のレースでF1の権利も得たはずなので、2000年F1よりも上のグリッドを期待しています。がんばってください。(^^)


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