かもさんのシビック村放浪記

2001/10/14 チャレンジカップ

決勝日

比較的マトモなレースレポート

いよいよレースが始まる。西パドックからコースインしてくる38台のシビックたち。既にグリッド通りに隊列をなしてフルコースのスターティンググリッドに並ぶ。
残念ながら、フリーでクラッシュした林選手、予選でクラッシュした古賀選手のマシンはその10万の観客の前でレースをすることはなかった。
それでも38台の大所帯。わずか10周のレースだが、そこに展開されるレースはF1のそれとは違い、バトルのオンパレードになることは必至であった。

場内放送からおまかせさんの声が聞こえてくる。
その冒頭では「世界一のシビック使い、最終決定戦」というフレーズが。これは、CRW掲示板で私が「これで行きましょう!」と言っていたもので、まさかほんとに使ってくれるとは思っていなかっただけに、かなり感動。おまかせさん、ありがとうございました。ほんとにうれしかったです。(^^)

黒木選手を先頭としたフォーメーションラップが始まる。ゆっくりとタイヤをなじませながら、フォーメーションラップを行い、グリッドにつく。
スタートが切られた。



黒木選手まさかのスタートミス。幸内選手がまさかの(失礼?(^^;)好スタート、トップで1コーナーをクリアする。後ろの順位は相変わらず把握できない大集団だが、大きな混乱は無く無事に1コーナーをクリアしていく。
シケインに最初に戻ってきたのはもちろん幸内選手、その直後に黒木選手。この2台の熾烈なバトルになりそうな予感をさせる。これは面白い展開になりそうだ。
後ろは嶋村選手、松井選手が続く。

前の2台はぴったりと張り付いたままに後ろを引き離す。
その後ろは忙しい。松井選手が嶋村選手をかわし、八木選手がその後ろに張り付いている。松本選手はやはりタイヤが厳しいのかペースが上がらない。

佐々木選手がシケインをはみ出してメインストレートに車を止めた。みるとリアバンパーにダメージを受けている。気のせいかもしれないが、右リアが沈んでいるか?
佐々木選手は関選手、松尾選手、菅原選手あたりの集団にいたのだと思うが、この辺もかなり混戦になっており接触はしょうがないか....

51番枝元選手、11番水越選手あたりはシリーズランキングトップの力を存分に発揮。10位くらいでバトルを展開している。そこに東日本Noの入口選手あたりが絡む。こういうバトルが見られるのも、年に1回のチャレンジカップならでは。
その前後に渡辺選手。渡辺選手は本来こんな順位でバトルしているドライバーではないかもしれないが、やはりマシンも基本的には他人のものだし、体調も完全ではないはず。それでもこの位置というのはある意味さすがなのかもしれない。

その後ろは武者選手、高島選手、藤尾選手、戸山選手あたりか。この辺もシリーズを越えたよいバトルになっている。

なんと言っても大集団になっているのが、後ろから10台くらい。
ごしゃっとしていてよくわからなかったが(いいのかそれで)清水選手、棚村選手、矢野選手、成澤選手、長井選手、木下選手、三木選手、吉川選手、江原選手あたり(妙に黄色いマシンが多い)がごしゃっと固まってシケインを通過してくる。東北、東日本の選手が多いのだがマシン壊さないといいけど....

レースが終盤になるとレースが動く。
松井選手がついに前についていけなくなってきた。これはおそらくタイヤだろうなぁ。しかし、その後も後ろをきっちりおさえる。この辺はやはり鈴鹿を知っているからできることか。
八木選手が混戦を制し、ついに3番手に上がった。ここから八木選手は本領発揮で猛烈な追い上げと行きたいところだが、前が速すぎた。トップの2台とは既に数秒の差がついていた。

そして最大のレースのハイライト。(たしか)7周目のシケイン。
後ろからプレッシャーをかけ続けられていた幸内選手がわずかにミス?黒木選手がシケイン立ち上がりで完全に後ろに張り付いた。
黒木選手は車速の伸びない幸内選手のイン側で最終コーナーをクリアしていく。完全に並んだままホームストレートを駆け抜ける2台。
私の周りもこれにはさすがに歓声が上がる。
そして、1コーナーでインをキープした黒木選手、ついにトップに。幸内選手は我慢し切れなかったか....残念。(周りが拍手をする中天を仰いだのは私(^^;)。

後ろの大集団は結局最後まで10台前後の集団のままにファイナルラップまでもつれこむ。すんません、さすがにこの集団の順位変動までは把握できていません。(^-^;

その後ろはペースが上がらない松井選手に和田選手、今瀬選手が追いついてきた。うわ、今瀬選手と和田選手のバトルは....過激。(^-^;
結局最後にはその集団に寺田選手も追いつき、4台固まってのフィニッシュ。

「世界一のシビック使い、最終決定戦」を制したのは、やはり黒木選手。最終的には攻めつづけていた幸内選手をやや引き離して最後のシビックチャレンジカップを5回目、4連勝で飾る。このレース運び、速さ、強さ....この存在はまさしく「ミスターシビック」そのものであった。