かもさんのシビック村放浪記

2001/11/18 インター Rd6

コアなファン

予選雑感

朝っぱらに鈴鹿に到着する。車検に並ぶシビックたちを眺めながら「この風景を見るのももしかしたら最後かもしれないなぁ....」と思う。が、そんなことよりも、眠いし寒い。(爆)

むろおかさんから金曜日のタイムを教えてもらうと、幸内選手が24秒8らしい。げげ、ついに24秒台か....とんでもないタイムが出ている。
ある意味シビックは行き着くところまで行ってしまったのかもしれない。1996年にEK4、1997年にはEK9が登場しているシビックワンメイク。レースカーとしての5年は長く、重箱の角を突きながらのセッティング。ノウハウのすべてをつぎ込むようなセッティングはチーム力が現れるのかもしれない。ワークスともいえる上位数台を除き、プライベータは限界もある。その差はやや広がってしまったのか、ここしばらくは「シビックらしい」大渋滞は(特にインターでは)影をひそめてしまった....

予選が行われる。逆バンクで見る。S字3発目、吹っ飛んでくるのが黒木選手、幸内選手。逆バンクのアプローチを見ているとその動きは既にGTである。
予選はなんと言っても黒木選手のスーパーラップか。ついには24秒5まで来てしまった。しかも、後で伝え聞くと「シケインでミスしちゃった」らしい。それがなければ23秒台も視野に入っていたらしく....言葉もない。
黒木選手がPPタイムを出した直後、場内放送では幸内選手がピットアウトしたと伝える。残りは数分である。をを、まるでフォーミュラの予選のような動き。これでタイムを上回ればめちゃくちゃかっこいいが、幸内選手はそれなりにラップしているはずだが、タイヤは大丈夫か? そんなことは当然わかっているだろうから、これは何が何でもPPが取りたいのだろう。
しかし、やや引っかかったか? タイムアップならず。残念。

その後ろにはやはり八木選手がくる。何が何でも黒木選手の前でフィニッシュしなければならない八木選手だが、間に幸内選手が入ってしまったのは展開としてはきついか。
そして水越選手、嶋村選手、松浦選手、和田選手、渡辺選手、今瀬選手、岡崎選手と続く。
水越選手のこのグリッドには正直驚いた。しかし考えてみれば翌週タイトル戦が控えたチャレンジカップで上位を走っているだけに、決して鈴鹿だからだめってことはないのであろう。
嶋村選手と松浦選手はまったくの同タイム。この辺はタイムがかなり接近していて「シビックらしい」バトルが期待できそうだ。
タイムを眺めていると1秒4の差があるところがある。上位はインター組、下位は鈴鹿からのスポット組か....上位に顔を出している鈴鹿組はチャンプ松井選手、正司選手、小林選手あたりか(牧田選手はインター組ね(^^;)。鈴鹿チャンプ松井選手は16番手。思ったよりも前に居ない....これが真剣勝負のインターとの差か?

予選序盤、逆バンクでストップした森口選手。近くだったので予選後にフェンス越しに声をかけると「エンジンが....」だそうで「昨日まで調子良かったのになぁ」と、なんとも今年の森口選手はかみ合ってない。一応タイムは出ていて決勝はエンジン載せ換えて出られそうで一安心。しかし、決勝レースは大混戦になるであろう中盤グループを抜けていかねばならない。ペースはおそらく悪くないだろうから混乱に巻き込まれないといいのだが....

65

それにしてもやはりヨコハマ勢とダンロップ勢の差は否めない。「良くなってはいる」というダンロップらしいが、それでもやはり苦しい....

シビック村を訪れる

なかたに選手

「来ないと刺すぞ」と言っていた(うそです(^^;)「気分転換」で55番をつけるなかたに選手のところにお邪魔する。
予選はダンロップとしてはまずまずのポジション(もうちょい行けたみたいですが)で「決勝は行く」というなかたに選手、大阪人っぽいそのキャラクターは話をしててすごい面白い。
黒木選手の話とか、スポット参戦した鈴鹿の話とか....うーん、どこまで書いていいのかわからないので書きませんが(笑)、ほんといろいろ話して楽しかったです。
決勝はなかなか順位を上げられずに苦しんだ感じもありましたが、それでも確実に順位を上げて10位フィニッシュ。お疲れ様でした。

55

水越選手

「絶好調ですか?」と水越選手のところにお邪魔する。しかし後半は苦しい展開が予想されるのか「どこまで下がるかなぁ」と弱気な言葉。
掲示板で私が「水越選手の車載が見たい」と言っていたのだが、わざわざ東北最終戦の車載ビデオを持ってきてくれていた。
しばししゃがみこんでビデオを見させてもらう....オープニングの1コーナーでコースオフしてかなり後ろまで下がったのだが、その後がすごい....コーナー毎にぐいぐい詰めて、ばさばさ抜いていく。オレンジのマシンのテールにつけたところでフィニッシュするとビデオから水越選手の叫び声が聞こえた。やー、ほんとすごかったです。ありがとうございました。(^^)
柿もんまかったですよ。(^^)

86

比較的まともなレースレポート

最後のシビックインターチャンピョンは誰か。このレースの焦点はそこである。
タイム、今年の流れなどから考えて何もない限り、上位3台は黒木選手、幸内選手、八木選手で決まりであろう。そうなると黒木選手、八木選手の前でフィニッシュしたほうがチャンピョンと言うことになる。幸内選手は二人がリタイヤしない限り難しい。
八木選手は苦しい。圧倒的なタイムを予選で見せ付けられた挙句、間に幸内選手が入る。黒木選手を抜かすためにはまず幸内選手を抜かねばならない。
私は予選終了時点で9割は黒木選手がチャンピョンだと思っていた。幸内選手がスタートミスして八木選手が黒木選手の直後につけても、黒木選手を「抜く」ことが出来ないであろうからだ。黒木選手の辞書にミスと言う文字はない....

グリッド

グリッドから急いで最終コーナーに向かう。
スタートが切られた。
各車大きな混乱なく、ほぼグリッド通りに1、2コーナーをクリアしていく。
おそらくかなりスタートにかけていたと思う八木選手だが、幸内選手の前に出ることは出来ない。スタート苦手である幸内選手だが、後半に入ってスタートミスはない。特訓の成果か。(笑)
後方からスタートした森口選手、1周目が終わった時点で7,8台は抜いたか? この調子で抜いていけばなんとか上位グループに追いついていけそうだ。どっちにしても良いレースをして欲しい。
上位はやはり黒木選手、幸内選手、八木選手が抜け出す感じ。やはりこの3台は次元が違う。

オープニング

渡辺選手がストップしたとの情報が入る。がーん。シビック3強の一人が序盤で消えた。
今年はダンロップで苦しかった渡辺選手だが、やはりそこは3強の一人、確実に結果を残してきている。今年ダンロップ勢で表彰台に上ったのは、渡辺選手しかいないのである。

気になっていた森口選手の姿が消えた....情報は入らない。どこで止まったのか不明だが、クラッシュでなければいいのだが....(結局はフロント~左リアまで潰したクラッシュ)

熱くなってきたのが、4位争い。
「2周しか持たない。どこまで下がるかなぁ」などと弱気なことを言っていた水越選手だが、ペースは悪くない。松浦選手以下嶋村選手、今瀬選手、和田選手の集団を引き連れて周回を重ねる。むしろ松浦選手は後ろが気になってきたのか、水越選手のテールに張り付くと言うほど接近はしない。

4位集団

黒木選手のペースが上がった。ついていく幸内選手。八木選手は徐々に遅れる....うーむ、残念。三つ巴のバトルを見たかったのだが....

幸内選手のペースは悪くない。というか、黒木選手よりも良さそうに見える。しかし、抜くほどの差があるわけがなく、イケイケドンドンな攻めもチャンピョンシップを争っている中ではできないか....

4位集団はなお熾烈....いや、水越選手の4位は安泰か? 5位集団。岡崎選手も追いついてきた。
いつの間にか嶋村選手の前に出ていた今瀬選手が相変わらずシケインで大暴れ。シケイン1発目と2発目の間で松浦選手と並ぶ。松浦選手は行き場なくシケインショートカット気味にコースに戻るが最終コーナーで既に今瀬選手と並走。直後の嶋村選手が更にストレートでそれに並びかけてきた。
出た、シビックがシビックである最大の証明、3台並び。(爆)
競り合いに勝ったのは嶋村選手、今瀬選手はその後ろにつけていた数台にかわされ順位を落とす。今瀬選手らしい....(^^;

4位集団 4位集団

シビックインターファイナルラップ。
黒木選手に張り付く幸内選手、そして2秒ほどの差か? 八木選手。その後ろはうれしい上位フィニッシュの水越選手がやや遅れて登場。
黒木選手、ミスターシビックらしく最後のレースを勝利でフィニッシュ、そしてチャンピョンも獲得。恐れ入りました。
幸内選手はマシンをピットウォール側に振ってフィニッシュ。

表彰台

シビック村を訪れる

八木選手

決勝レース前、八木選手と少しお話させてもらう。
「レースは何があるかわからないですから」と言う八木選手、元々物静かな方だが....静かに闘志を燃やしていたのか、半ば諦めていたのかは私にはわからなかった。
結局3位フィニッシュで念願のチャンピョンならず。しかし、表彰台を一度も降りていない安定感は確実に新しい時代を感じさせたと思っています。お疲れ様でした。

08

幸内選手

決勝日だけでなく、予選日も何度も何度もお邪魔させてもらった。
レースでの速さはやはり目立った(実際FL)。しかし、ワンメイク。抜くほどの差は出ないし、相手が黒木選手だけにどうしようもなかったという印象。
それにしてもクロキRに行って確実に速くなり、そして上手くなった幸内選手。今年は本当にお世話になりました。お疲れ様でした。

03

黒木選手

レース後、少し声をかけさせてもらった。
「おめでとうございます」と言うと「今回は幸内君が速くて....」と相変わらずの感じ。こうやって話をさせてもらっていると「この人がほんとにあの黒木選手か?」と思ってしまうのだが....
何にしても誰もが認める「ミスターシビック」素晴らしい走りを長い間ありがとうございました。

01

表彰式あれこれ

FNのレースが終わり、シビック村に行く。
と、既に多くのチームは撤収が済んでいる。水越選手、成澤選手の東北チームが残っているので、表彰式に連れて行ってもらうことにする。が、渋滞しているので結局歩く。(謎)

表彰式1

ベルノの代表の方の挨拶が行われる。ベルノ店はインテグラレースに全面的に協力します。と高らかに宣言、そして盛り上げましょう。と繰り返す。まだ不明な部分もあるが、代表の方のこれらの言葉は非常に心強く感じた。

乾杯の音頭は主催者から「師匠を抜けない幸内選手」とのご指名。(笑)
抜けない理由(言い訳?)を求められると「こっちのエンジンが遅い」と冗談を言ったりして、和気藹々とした雰囲気。

かんぱーい

インター最終戦の表彰式が行われ、インターのシリーズランキングの表彰が行われる。
インテグラへの意気込みが何人かのドライバーから聞かれた。

表彰式 インター表彰式

そして中嶋賞の発表である。(すっかり忘れてた(^^;)
中嶋さん本人から「すべてのシリーズにエントリーし、長い間関わってきた」ということで受賞は「チームYAMATO」ということになった。初のチーム受賞?
代表で壇上に上がる嶋村選手「個人じゃないのがうれしくない」と言うが、東日本にも多くの車両を出しているチームYAMATOにとってはうれしい受賞となったと思う。
おめでとうございます。(^^)>チームYAMATOさん

中嶋賞発表 中嶋賞受賞

さまざまなドライバーさん、そして関係者さんとお話させてもらいながら、時は過ぎ、お開きの時間となった。
昨年のような大規模な表彰式ではなかったが、逆にカジュアルな雰囲気の和気藹々とした逆にいえば「シビックらしい」表彰式だったのではないだろうか。

賞金に顔も緩む? 金と銀の 鈴 鹿 成澤選手 八木一家 幸内選手 ARTAな方々
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