シビックワンメイクレースは多くの魅力を持っています。
その中でも私は以下の3点について述べたいと思います。
これはハコに限らず、一般的なレースを楽しむ上で重要な要素になりえます。それらの要素をそれなりに高い次元で成り立たせているのがシビックワンメイクレースなのです。
2000年はヴィッツカップが始まり、そのエントラントが 100台を超えと騒ぎ(?)になっているようですが、シビックワンメイクレースは地方シリーズ化(というか地方シリーズが先ですが)されているため一つのレースでは 20数台~40数台のエントリーにですが、総エントラント数は 170を超えています。
すなわち、ヴィッツカップよりも多くのエントリーを集めているのです。
40台フルグリッドもザラです。
40台フルグリッドということは、どういうことかというと、
ってなことになっています。
また、個性豊かなカラーリングを施したマシンも多数見られます。
知っている企業、知っているショップなどのマシンに注目しても良いでしょう。
色とりどりのマシンが2列、3列になりながら一気にコーナーに突っ込んでくる姿は壮観ですよ。
シビックワンメイクレースは長い歴史があり、それに伴い年々レベルアップしてきました。
レベルアップしていく理由は
などがあるでしょう。
それぞれ、上を目指すドライバーと大きな舞台を目指すドライバーが互いに競い合って自然とレベルが高まってきたのだろうと思います。
実際にレースを見ていると、マシンを操るテクニック、そして混戦の中での駆け引きに魅了されることでしょう。
インター常連のドライバーをみると、バトルではわずかにマシンを触れさせながらラインをクロスさせていくし、ウェットコンディションでのマシンコントロールはまた絶妙です。
確かに地方シリーズの中盤以降には「あ~あ」と思うようなミスも見られます。(^^;
ただ、それはきっとそのドライバーの次戦に生かされていくはずなのです。
台数が多く、レベルが低くないとそれはすなわち接近戦になります。
イコールコンディションであるため、マシンの性能差は小さいです。ドライバーのほんのわずかなミスがオーバーテイクになりますし、ほんの少しのラインの違いがまたオーバーテイクを生み出し、周りの混戦に乗じたオーバーテイクもあります。
バトルがあるとそこのペースが落ちるため、前との間隔はあいてしまいますが後ろとの間隔はなくなります。一つのポジション争いに 10台ということも実際にあるのです。
そしてそのオーバーテイクが、一部で行われているのではなく参加台数の多さもあって、各コーナーで展開されています。
慣れない(慣れても?)自分の目の前で起こっているバトルを見逃してしまうのほどなのです。
私がより楽しくシビックレースを見られるようになるかもしれないと思うことを挙げてみます。シビックレースを見て「どうみていいのかわからない!」と思ったら参考にしてみてください。
言ってることがめちゃくちゃでしょう。(^^;
シビックレースはどんなアプローチで観ても、面白いということです。
ドライバーもマシンもレースの仕組みも歴史も分からずに観ても、単純にレースとしての楽しさを持ち合わせています。それはたくさんの車が抜き抜かれつをするという、レースそのものです。
そして、シビックレースを築き上げてきた時間(歴史)とその背景、そしてそれを支えたドライバーたちを知ると、より深くシビックレースを楽しむことができるのだと私は思っています。
というか、私がそうなのです。
シビックレースはその面白さとは裏腹に残念ながらメディアへの露出度が非常に低くなっています。
モータースポーツ雑誌のリザルト表には確かに載っていますが、それだけでレースそのものの面白さを知ることは非常に困難です。
シビックレースは各地方シリーズを含めると全国7箇所のサーキットで行われています。
是非ともサーキットに行ってシビックレースの面白さを体感して欲しいと思います。
JGTCやFormula-Nipponを見に行っている、そしてF1鈴鹿は観にいっているという方は、そのサポートレースとして行われているシビックレースも、是非とも観てみてください。
JGTCとは違うワンメイクの面白さ、Formula-Nipponとは違うオーバーテイクの多さがそこにはあります。