そういうわけで、公開に踏み切った INTEGRA RACE WORLD。まずまず順調な滑り出し。訪問してくださっている皆様、どうもです。
思い返せば、私は迷いつづけていた。
2001年8月にシビック→インテグラが発表されてから、迷いつづけていた。
CRWは「レースが面白い」「だからもっと楽しみたい」という気持ちだけで作り、そして維持してきたページだった。
私にとってのレース観戦は所詮趣味である。誰に「やれ」と言われる筋合いもないし、その楽しみ方についても誰からも指図されたくはない。趣味ってそういうものだと思っている。レースを見るのも見ないのも、ページを作るのも作らないのも自分の決断次第だと思っている。
そういう意味で「シビックワンメイクが終わるからCRWも終わり」とすることは簡単なことと言えば、ほんとに簡単なことだった。
が、私はCRWを作ったことで多くの出会いを経験してきた。
それはレースについて話が出来るコアなファン(笑)との出会いだった。
CRWを作る前までも確かに私の周りにはちゃんとレースを見ている友人が居るので、話はできる。だが、私のシビックへの熱の入れ方は普通のレースファンである友人たちとは異質なものになり、某MLで話すことも暴走して誰もついて来れない。(ばく)
気兼ねなくシビックの話だけできるコアなファンの方々との出会いは、私の「話したくても誰も理解できないので話せない」というストレスのはけ口になった。(ぉぃ)
そして、CRWを作らねばありえなかった、ドライバーさんや関係者さんとの出会い。
これはほんとに素晴らしいものばかりだった。
F1やCARTのドライバーと違って異国の世界ではなく、FNやJGTCと違ってガレージの奥に隠れていない、パドックの外れでテントの下に居る彼らは、私のようなただの観客にも普通に接してくれた。
メディアには絶対出てこない予選の話を聞くことで、レースがより楽しめた。ドライバー視点のレースを聞くことでレースがより楽しめた。
そんな出会いを作った場所を簡単に捨てていいのか。
そういう意味で「シビックワンメイクが終わるからCRWも終わり」とすることは失礼だと思ったし、逆の立場であれば納得が行かないような気がしていた。
だが、私はこうも考えた。
「義務感だけで作っていいのか?」
仮にエントリーが 10台にも満たないレースになったら。エントリーしているドライバーさんにあの人やあの人が居なかったら?
きっと私はレースをあまり熱心に見なくなるだろう。つまらないレースに金を払うほど私はお金持ちではないのだから。
それにそもそもこうやって年間10数回サーキットに足を運ぶのはいつまで続くのだろうか? 仕事の事情もあるし、一応家庭もあるし。(^^;
そうなったとき、放浪記は書かず、ページの更新はきっと怠慢になるだろう。掲示板にもフォローを書かなくなるだろう。それは私の性格からしてもそうに決まっている。(爆)
腐ったページを公開すると言うことは逆に関わる人に対しても失礼なのではないか....そう思っていた。いや、今でもそう思っている。
腐ったページを公開するくらいなら、「シビックワンメイクが終わるからCRWも終わり」とすることは私にとってある意味当たり前のことだった。
....そして、私は迷いつづけた。IRWの構想は出たり消えたりを繰り返していた。