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かもさんのテグ村放浪記

2002/12/07 一年を振り返って....

シリーズごとに振り返る

インター

八木選手が速さ、強さを見せて最終戦を待たずにチャンピオンを決めた。
八木選手は開幕戦でこそ予選トラブル、決勝はわずか2ポイントを獲得したのみだったが、その後は爆発的な予選の速さと決勝での強さを見せた。
私が「八木パターン」と勝手に命名したその勝ち方は言うのは簡単だが、予選での一発と決勝序盤での逃げができなければ不可能な勝ち方。それをいつも実行できたのは八木選手のポテンシャルとマシンの完成度の高さであったと思う。
実はトラブルは少なくなかった。開幕戦の予選、F1の予選、最終戦の決勝。なぜか鈴鹿「だけ」なのが謎だが(笑)、それでもつじつまを合わせて流れを悪い流れを断ち切ることができていた。この辺が「強さ」だと私は思う。2002年最終戦はイヤな終わり方をしたが、それも当然断ち切って2003年を迎えてくるだろう。
なんにしてもこれから八木選手を中心にインターインテグラは動くはずだ。
#きっとインターは礼儀正しいシリーズになるだろう。(冗談(^^;)

和田選手。最終戦でついに勝利を得た。八木選手のトラブルで転がり込んできたともいえるが、そういう「転がり込んでくる」場所にいつも居たのは和田選手なのだから、当然である。
予選一発での爆発力はシビック最終年よりも薄れたという気もするが、その分決勝での安定感が増した。そしてマシンのトラブルも少ない。アクシデントも予選グリッドが良いので巻き込まれづらく、その結果はすべてのレースで2桁ポイントを取っていることからも明らかである。
決して派手ではないが、この安定感はゆるぎないものだろう。是非とも八木選手とのつばぜり合いを見たい。

伊藤選手。後半急成長。(成長というのも失礼だが....)
シーズン後半、4位→3位→2位ときれいにベストリザルトを伸ばしている伊藤選手、次のベストリザルトは「優勝」のみである。
おそらくマシンにやさしいドライビングなのではないだろうか。見た目にはそんなに「速そう」な印象はないのだが、確実にタイムを出してくる。怖い存在。このままの流れで行けば、優勝は決して遠くない存在であると思う。

枝元選手、黒木選手、幸内選手のクロキRはまとめて。(笑)
今年はシーズンの中心になるはずだった彼らは、結果的には「脇役」となった。
この原因はいくつかあるのだろうが、なんと言っても気になるのがアクシデントの多さである。しかも、黒木選手と幸内選手の。
速さが近いだけにグリッドが近くなる。しかもお互いいつも「負けられない」状態でレースに挑むものだから、絶対に引かない。このチームに対してはチームオーダー推奨したいくらいだ。(笑)
その中で枝元選手は予選で上位に来る場合が多く、アクシデントに巻き込まれにくかったのが、クロキR内でのベストリザルトを残している原因だろう。が、彼ほどインターで勝つことの難しさを痛感しているドライバーは居ないだろう。勝つチャンスは何度かあったはずだが、勝てない。
また、サーキットごとの波が激しいのもこのチームの特徴といえた。もちろんドライバーの好みの問題もあるだろうが、F1でみせたような強さを見せることもあれば、茂木のような低迷もある。走り込みが少ないことが原因のようだが....まあ、ちょっとこういうところがあったほうが、ランキング的には面白くなるからいいのか?(^^;

あえてここで牧田選手、渡辺選手、松浦選手の名前を挙げさせてもらおう。ダンロップ勢の代表格ともいえる彼らは、ほんとにタイヤに苦しめられたというのが正直なところだろう。
しかし、その苦しい中でのパフォーマンスは決して上位のドライバーに見劣りしないものだったと言い切らせてもらう。
牧田選手の予選の爆発力。そして渡辺選手、松浦選手のレースのまとめ方の上手さ、そして時折みせる極悪非道なブロック(笑)は、いつも中段で行われていたし、ドライバーにとっては本意ではないのだろうが、見ているものを楽しませてくれた。

続く...


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